下総中山のMr.Kansoで缶詰飲みしてきた。
下総中山駅の北口を出てロータリーを抜けた辺りから左に曲がった先には狭い路地があって、なかなか趣深い飲食店が軒を連ねている。そんなお店の中の一つに、数多くの種類の缶詰をアテに酒が飲める缶詰バーの「Mr.Kanso」があることに気づいて、ふらっと寄ってみることにした。
想像通りと言えば想像通りではあるんだが、壁一面の缶詰はなかなか圧巻。サバ缶やイワシの缶、はたまたSPAM缶といったオーソドックスなものから、なかなか見かけないような缶詰も並んでいた。改めて、たくさんの種類の中から選ぶという行為自体が実は楽しいことだと気づかされる。
テーブルはドラム缶に板を貼ったような感じで、缶詰バーらしい演出。
缶詰には小さなシールが貼ってあって、そのシールの色で値段を把握することができる仕組み。1つ200円から2000円まで設定されていて、2000円の缶詰かーと思うとなかなか興味深い。
というわけで、飲み物を調達して缶詰を眺めながら悩んだ挙げ句に買ってみた缶詰はMr.kanso謹製の「サバ味噌」。なんか大ぶりの鯖の切り身がかなりの存在感で缶の中に鎮座していた。でも、しっとり柔らかく、味もしっかりしていて…。マズいサバ缶というのもなかなか存在しないわけだが、でも、このサバ缶は美味しいと思えた。
なお、缶詰はただ開けただけでなく暖めてくれるなど、一手間かけた状態で提供してもらえるのが嬉しい。
定番のイワシ缶も旨い。缶詰は味付けが濃いめなのでご飯にも合うし、もちろん酒のアテにぴったりという当たり前の現実に改めて気づかされる。
さて、見かけない缶詰と書いたが、それがこの「たこ焼きの缶詰」。なぜたこ焼きを缶詰に入れてみようと思ったのか、なかなか理解に苦しみはするが、目の前に「たこ焼き缶」があるんだから、やはり開けてみるしかない。
銀だこのような、しっかりしたたこ焼きではなくて、大阪あたりで売ってそうな、多少、生地がとろっとしたタイプのたこ焼きがソースと混然一体となっていて…あぁ、そうか、たこ焼きなんだな…という印象ではあったが、構成要素としてはやはりたこ焼きであって、容易にたこ焼きを食べられない外国に行くときにはスーツケースの中にそっと忍ばせておきたい缶詰であった。
たこ焼き缶自体には青のりも鰹節も入ってないが、Mしかし、ここはr.kanso。鰹節、青のりに加えてマヨネーズまで付けてもらえた。
次に明けたのは、定番のSPAM缶。多少、塩分強めではあるけれど、ご飯に合うおかずとしての実力を知っていただけに酒のアテとしての実力を期待してのチョイスだったが、スライスされて多少の焼き目を付けられたSPAMはやはり優秀だった。
多少、ボリュームがあったので、ケチャップやマヨネーズ、マスタードで味を変えながら堪能することができた。
いやはや、缶詰の多様性と、奥の深さに圧倒された缶詰飲みであった。缶詰の日持ちの良さを考えると、どこかに出かけたときに御当地缶を買ってきて自宅でMr.kansoごっこでもやってみようかという気がしてきた。
参考:
Mr.Kanso下総中山駅前店