西船橋の中華居酒屋「猿八」で飲んだ。-前編-
西船橋という街は、西船橋駅が船橋界隈の交通の要所であるせいか(武蔵野線、総武線、東京メトロ東西線の乗り換えが可能)金曜日の夜には、飲み会に向かう人、飲み会から帰る人で混雑する。それが故に居酒屋も多く、お店のバリエーションもそれなりにあって、色んな料理を楽しむことができるが、今のところ、なぜだか中華料理を出す店が少ない。
中華砂漠というと言い過ぎだが、西船橋に飲みに行く人達の中には「たまには中華料理を食べたい」と思っている人は少なくないかもしれない。
でも、目立たないだけで、西船橋にも中華料理を出す居酒屋があった。西船橋駅の北口を出て、左手に見えるマクドナルドと京樽の間の道を入っていくと、左斜め上に古びた看板が見えるはず。それが「中華居酒屋 猿八」である。
背の低い雑居ビルの一階には立ち飲み屋があり、3階にはキャバクラがあって、その2階である。まず、わかりにくい。階段をふらふらと上がっていくと、古い居酒屋らしい(とはいえ、居酒屋だが…)店舗があった。
伺ったときには同僚が予約してあっただけでなく、何やら特別な料理を頼んであるらしい。というわけで、すんなりと席に案内されて、生ビールから始めることにした。同僚が手作り感のあるメニューを眺めながら、なにやら適当にオーダーした。注文を聞きながら、同僚に何やら確認してるのを聞いていると「猿八」という、おもいっきり和風な名前の居酒屋だが、中国からやってきたと思しき夫妻が営んでいるようだった。
ほどなくして到着したのが、蒸した鶏肉に塩ダレをかけたもの。さっぱりしていて美味しい。塩ダレも程よい塩梅で、しっとり仕上げられた鶏肉と合う。
続いて出てきたのは、豚の耳(いわゆる、ミミガーか)を醤油で煮込んだものを切ってきゅうりとネギと和えた冷製おつまみ。よく見かけるミミガーは薄切であるのに対して、拍子木切り。新しい食感だ。
そして、上海豆腐。ただ、上海豆腐とGoogleで調べてみても、同じものが出てこない。うーむ。上海の料理なんだろうか。ってことでしつこく調べてみたら、干した豆腐らしい。干した豆腐を戻してごま油と醤油で味を付けて、水菜と和えたってところだろうか。日本料理にはない味わいと食感。ひとりで一皿くらい食べられそうな気がする。
ちょっと長くなりそうなので、後編に続く。